三十路からの公認会計士登録記録

中小企業診断士でもある三十路サラリーマンが、公認会計士試験に一発合格を果たしました。公認会計士登録へ向けた日々を綴ります。

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監査論の勉強方法・参考書籍

本日は監査論の勉強方法・参考書籍です。

一般によく言われていることですが、監査論は企業活動や監査の
現場イメージを想像して勉強することがとにかく重要です。

それが無いと、勉強=イメージが湧かない用語の単純な丸暗記作業に
なってしまいますし、それでは応用力が試される試験本番(特に論文試験)
において高得点は望めないでしょう。

私は監査論が比較的得意科目だったのですが(論文試験での得点率57.75)、
それは過去に経理などの実務経験がそれなりにあったことが大きいです。

そういう意味では、社会人経験のある受験生にとってはそれだけで
アドバンテージとなるはずです。

一方、社会人経験の無い方はどうイメージすればいいかとなりますが、
これは正直なところアドバイスが難しいです。

なぜなら、自分が学生の頃にそれをイメージしろと言われても、まず
無理だったことが分かりますから。
経験が全く無い世界のイメージは基本的に無理です。

その中であえて出来ることといえば、例えばファーストフードやコンビニ
など組織で動くアルバイトの経験があれば、そこには必ず内部統制が
存在するでしょうから、そういった仕事現場のイメージを使うことくらい
でしょうか。

では、実際の現場イメージの想像が難しい場合に何が重要になるかと
いうと、それは「監査論」という学問の全体イメージを早期に掴んで
しまうことだと思います。

イメージがしづらい、よく分からない科目であればあるほど、全体像の
理解の重要性が増してきます。

そして、全体像を早期に掴むためには、学習開始後、早い段階で総論を
把握し、それから各論に入っていく必要があります。

この点、予備校の授業は(少なくとも私が受講していたクレアールでは)
項目ごとに詳細な解説をしながら進んでいきますので、一通り授業が
終わって監査論の全体像を理解するまでに非常に時間がかかります。

ですので、予備校の授業とは別に、早い段階で市販の基本書を数冊
読んでしまう勉強方法は有効だと思います。

私はそのために「公認会計士試験科目別短答式対策 監査論の要点整理」
を読みました。




もちろんこれも良書だったのですが、後から本屋で見た感じでは、
「スタンダードテキスト監査論」もなかなか分かりやすい良書だと
感じました。




それ以外にも監査論に関する基本書・参考書は多数あると思いますし、
どれを選んでも大差はないと思います。

これらの基本書で監査論という科目の全体感を掴んでから各論に
入ると、早い段階から個別の理解が進むと思います。

なお、私は勉強開始直後に、上記の基本書だけでなく、論文試験用の
問題集にも目を通しました。

使用したのは「公認会計士試験 論文式 監査論 演習セレクト50題」です。




上記書籍は問題50問と解答が簡潔にまとめられているのですが、
このような本によって問題例を先に見ておくことで、ゴールとなる
論文試験においてどのような論点・問題があり、そこでどのような
解答が求められるのかが把握できます。

勉強の最初の段階で最終的なアウトプット・イメージを把握しているか
どうかで、その後に聞く講義の理解度も変わってきますし、項目ごとの
重要度の違いもその都度分かるため、メリハリを付けて講義を聴く
ことができるようになります。

仮にそれがないと、一周目の講義をなんとなく聞き流すことになりかねず、
効率性の点からは非常に非効率といえます。

ちなみに、私は上記問題集は学習初期にも使いましたし、論文試験
直前の短時間での復習にも使いましたので、受験勉強期間にわたって
重宝していました。


暗記については、私は監査論の学習を通じて基本的に丸暗記はあまり
していませんが、監査基準についてはある程度力を入れて何度も
読みました。

論文試験においても使用するであろう、最低限覚えなければならない
用語の定義や考え方があるからです。

ただし、短答にしても論文にしても、監査論は決して暗記科目ではなく、
問題文を見てから思考して回答する科目だと思っていますので、
必要以上に暗記に走る必要はないと思います。
(論文ではまず聞かれないような短答特有の細かい知識だけは短答直前に
詰め込みましたが、それほどたいした量ではなかったです。)

上記理由から、私は委員会報告には一度目を通した程度で、
細かい部分の暗記はしていません。

ただ、論文試験本番では委員会報告などが載っている基準集が与えられる
のですが、私は本番では意外とこれを活用しました。

昨年の試験では、第1問のGCに関する問題は基準集の文言を使用して
解答を作成したところも結構ありましたし、それ以外でも何かヒントは
ないか、パラパラめくっていました。

なお、試験当日の印象としては、基準集をそれほど活用していない
受験生もいたように思います。相対的には、私は会場の中では基準集を
見ていた時間がかなり長いほうだったように感じます。

細かい部分の確認や参考にしたい場合にすぐに使えると便利ですので、
事前に入手して、おおよその記載場所が分かるようにしておくことは
有効だと思います。


監査論は勉強する全ての項目が繋がっているといっても過言ではない
科目なので、今、自分が勉強しているのは全体の中のどの場所なのかを
常に意識し体系的な整理を行うこと、そして科目内での横の繋がりを
意識して勉強することが重要なのではないでしょうか。

更に言うと、昨年の試験でも「子会社株式の評価減は連結では相殺される」
という財務会計の知識を前提として解答する問題がありましたから、
主に財務会計を中心とした他の科目との相関も意識できればなおいいと
思います。
(実際にはそこまで意識しながらの勉強はなかなか難しいとは思いますが)。

以上、何らかのご参考になれば幸いです。


合格までの勉強時間

科目別の勉強方法を書いている途中ですが、社会人の受験生の方から
勉強時間についての質問をいただいたので、先に答えさせていただきます。

> HAYさんは1日又は1週間でどれくらい勉強時間を確保されたのでしょうか。
> HAYさんと同じ時間勉強しても合格できるものではないのですが、量だけでも
> こなして心の不安を取り除きモチベーションを維持したいと思っております。

私の勉強時間ですが、平日は一日3時間、土日は合計で10時間で、
一週間の合計が25時間。

一ヶ月が4週として、月の合計が100時間。

公認会計士試験に向けて参考書等を読み出したのが2008年の5月頃で、
2009年の8月の論文試験までだいたいこのペースで勉強していましたので、
合計すると合格までの勉強時間は1,400時間程度になるかと思います。

時間としては少ないほうだと思いますが、体が疲れている時や眠い時には
一切勉強せずに休養し、勉強するときは必ず頭が働いているときのみに
することで、勉強の質を高めることは常に意識していました。

ですから、平日は仕事から帰ってきて家で勉強するということはほとんど
なかったです。
(もともと、家に帰ってきてから机に向かうことができないタイプでした)。

平日は往復の通勤電車内の勉強が基本で、その他は少し早く起きて喫茶店で
勉強、あるいは会社の昼休みに勉強、仕事の移動中に勉強といった形で、
細切れ時間を合計してなんとか3時間を確保していました。

また、土日も平日の仕事の疲れなどから休息している時間も多く、朝から
晩まで勉強したようなことはほとんど無かったです。

会計士試験は長丁場の試験勉強になりますから、勉強のペースを守ることも
重要だと考えていました。

私は平日3時間・土日10時間であれば日々の生活の中に組み込めばなんとか
守れるレベルでしたので、これを目安にしていましたし、短期的に無理を
し過ぎないことも重要だと思います。

ちなみに、クレアールのDVD講義は主に土日に聞いていましたが、全て2倍速で
聞いていました。

これにはかなりの集中力を必要としますから、この速度の講義に頭がついて
いけない時には休息を取っていました。

私は資格試験の勉強において、机に向かったものの頭の回転が鈍いと感じた
場合、すぐに15分~1時間程度の仮眠を取るようにしています。

これには個人差があると思いますが、私はそれによって頭がすっきりとし、
頭の働きが戻るタイプですので、その方法で質の低い勉強時間を極力減らし、
勉強するからにはその時間で最大限の効果を得るようにしていました。

単純に勉強時間だけを追い求めても、質の低い勉強時間の価値はほぼゼロに
近いと思っていますので、いかに質の高い時間を作り実行するかが、特に
社会人受験生にとっての課題だと思います。

それぞれ職場の環境・家庭の環境は異なりますから、具体的なアドバイスは
できませんが、毎日の生活の中で頭の働く勉強時間を持続的に確保できる
方法を見つけ出し、長丁場の試験勉強を乗り切ってください。

以上、なんらかの参考になれば幸いです。



プロフィール

HAY

Author:HAY
2008年夏:社会人として仕事をしながら、クレアールの通信講座で会計士試験の勉強を開始。

2009年:短答式試験・論文式試験に一発合格することができました。

現在は大手監査法人に勤務しています。
次なる目標は公認会計士登録になります。

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