三十路からの公認会計士登録記録

中小企業診断士でもある三十路サラリーマンが、公認会計士試験に一発合格を果たしました。公認会計士登録へ向けた日々を綴ります。

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租税法の勉強方法・参考書籍

本日は租税法の勉強方法・参考書籍です。

租税法は短答試験後に集中して勉強した科目なのですが、私自身の
勉強時間も非常に少なく、あまり参考になるような勉強方法は
ないかもしれませんが、一応書かせていただきます。

まず、租税法も監査論と同様、非常に取っ付きにくい科目ですので、
最初に全体感を掴むことが非常に重要になると思います。

そのために、私は法人税の参考書として、勉強開始時に
「法人税法の要点整理」を読みました。




法人税の参考書はたくさん出版されているかと思いますので、
何らかの参考書・基本書で全体を把握した上で、個別の論点に
入ることをお薦めします。

私の勉強方法は、上記の基本書を読んだ他は、クレアールの講義を聞き、
テキストに載っている例題を解く練習をしているだけでした。

企業法においては条文の趣旨を理解する勉強方法が非常に重要だと
書きましたが、残念ながら同じ法律科目でも、税法には制定の根拠、
計算方法の根拠といったものが無い場合が多く、「こういう計算をします」
といった決まりごとが多いです。

そのため、そういった決まりごとについては地道に覚えていく
しかないことになります。

ですから、全てをマスターしようとすると非常に時間がかかって
しまうはずです。

他の科目との関係にもよるでしょうが、時間に制約のあった私は、
クレアールのテキストの中で全ての範囲には手を出さず、法人税の
基本的な計算をマスターすることを心がけていました。

また、所得税・消費税もごくごく基本的な計算のみに注力しました。

また、理論の勉強も深く追求すればきりが無いと考え、クレアールの
テキスト以外には一切手を出しませんでした。

結果として、本番では消費税の計算が1問も解けず、理論もあまり
良い答案は書けませんでしたが、法人税の計算である程度稼ぐことが
でき、得点率56.95と科目合格相当の成績を取ることが出来ました。

昨年の消費税の問題が非常に難しかったこともあるでしょうが、
やはり租税法を苦手としている受験生はかなり多いのでしょう。

租税法は時間をかければ実力が正比例して伸びる科目だと
思いますから、これを攻めの科目と位置づける方は、
この科目に多めの時間を割く戦略はありだと思います。

きちんと時間をかけて勉強すれば、科目合格相当の成績は
他の科目よりも取りやすい科目のはずです。

逆に勉強時間がない方、守りの科目と位置づける方には、
法人税の計算の基本的な部分をしっかりマスターする
私のような勉強方法をお薦めします。

法人税の計算は点数配分が多いですし、毎年必ず出題される
基本的なレベルの問題を確実に取ることができれば、平均点を
獲得できる可能性は高くなるはずだからです。

以上、まとまりませんが、何らかの参考になれば幸いです。

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企業法の勉強方法・参考書籍

本日は論文試験での得点率61.2と、まさかの高得点となった企業法の
勉強方法・参考書籍です。

企業法に関しては、IPOに関係した仕事をしていると会社法は実務に
おいても関連してくる法律ですので、勉強開始時点である程度なじみが
あったという強みはありました。

ただ、企業法の勉強方法としては、基本的にはクレアールのDVD講義を
聞いて、テキストを何度も読み込むというもので、特段変わったことも
していません。

クレアール以外の参考書籍としては、仕事上必要ということもあり、
既に伊藤真先生の「会社法 第2版 (伊藤真試験対策講座 9)」を持って
いたため、これを何度も読むことで会社法の理解を深めました。



また、会計士試験を受験するにあたり、同じく伊藤真先生の条文集
「会社法 第2版 (伊藤真の条文シリーズ3)」を購入し、活用しました。



実際、私の職場でもこの二冊の所有率は比較的高く、机に置いている
人をよく見かけますので、多くの人に支持されている書籍なのだと
思います。

なお、購入した条文集は重要な条文については確認していましたが、
勉強していて該当条文が出てくるたびに条文集を引いて確認する
ようなことはしていませんでした。

テキストに出てきた内容については必ず条文集を引いて確認したほうが
実力が伸びる、という声もあるようですが、個人的には勉強の効率性を
考えるとあまり賛成はできません。

企業法は短答では短答特有の細かい問題が出題されるので、短答対策が
必要となる科目です。

短答対策としては、細かな引っ掛けなどのパターンを掴む意味でも、
より多くの問題に取り組むことが有効です。

私はクレアールの短答答練以外では、「企業法早まくり肢別問題集」と
「公認会計士試験 短答式企業法―理論科目集中トレーニング」を購入して
これを何度も何度も回しました。




特に「企業法早まくり肢別問題集」はお勧めの問題集です。

短答試験については、クレアールのテキスト・答練と上記2冊をこなす
ことで十分対応が可能でした。

ただ、短答対策で問題を解く際の注意点としては、単に○か×かだけで
終わりにしないことです。

ここは非常に重要です。

論文試験では、限られた解答欄の中で、各条文の趣旨を一言書けるか
どうかが重要になってきます。

ですので、条文ベースの短答問題を解く際に、それぞれの条文の趣旨や
○、×となる理由・背景についても必ず考えておくと、結果として
論文の実力も大きく伸びます。

去年の論文試験の第二問のような問題には特に有効でしょう。

例えば、「大会社には会計監査人の設置が必要である」・・・答えは○。

これについては、大会社では債権者が多数存在し利害関係者が多いこと
から、正確な情報開示のために会計監査人による監査が必要である、
という理由があります。

こういった理由を考えずに、大会社=会計監査人が必要、という知識の
詰め込みトレーニングだけを行うと、ロジックを理解していないため、
その後の知識の忘却の可能性も高くなってしまいますし、論文試験で
その趣旨を聞かれたときに記述することもできません。

ですから、記憶の定着のためにも、論文試験のためにも、条文の趣旨や
制定理由を常に考えながら問題を解くことが必要です。

つまり、短答対策が必要な科目と言いながらも、決して短答と論文で
基本的な勉強方法が異なるわけではないということです。

適切な短答対策トレーニングを行えば、それがそのまま論文の
実力アップにつながっていくはずです。

ちなみに、上述した伊藤先生の条文集の良いところは、各条文の趣旨が
詳細に書かれていることであり、その点で私は非常に重宝しました。

何もこの条文集に限りませんが、利用する条文集は趣旨などの記述が
深いものをお薦めします。
(条文の文言だけ確認する作業にはそれほど意味はないはずです)

また、私の論文試験対策としては、上記の短答対策の勉強法をベースに、
テキストに載っていた典型論点を覚えていきました。

ただ、結果として時間の制約もあり、最終的に全てを暗記しきれません
でしたので、典型論点だった去年の第一問ですら満足な記述ができません
でした(201条の条文ミスや結論ミス、その他記載漏れ)。

それでも第一問の得点率は平均以上でしたので、要するに企業法は他の
受験生も相当苦手としている科目なのでしょう。

そういう意味では、企業法を攻めの科目と位置づけ、時間をかけて
典型論点をしっかり覚えておけば(そして典型論点が出題されれば)、
この科目でかなりアドバンテージを取れると思います。

なお、今だから言えますが、勉強時間の制約があったため、私は
論文答練や模試の問題を実際に答案用紙に書く練習は一切していません
でした(問題を見て、頭の中で解答を考えることはしていましたが)。

つまり、私は論文試験当日に初めて企業法の解答文章を用紙に
書いたことになります。

そういう経緯があり、かつ典型論点の不出来もあったことから
足切りに怯えていたわけですが、まさかのA判定だったわけです。

私の経験をもって、時間のある受験生に対して答案作成の練習を
しないことを勧めるなどということは一切しませんが、少なくとも
実際に文章を書く練習をしないと合格できない、ということは
ないわけです。

つまり、先ほどの条文集の引き方にしても、答案作成練習の有無に
しても、一般的に勧められている勉強方法でなくとも十分合格水準に
いけることは確かです。

具体的なアドバイスにはなりませんが、正しい勉強方法というものは
人それぞれですから、もし自分自身の勉強方法が予備校の講師の意見や
標準的な勉強方法と異なっていることについて迷いを持っている方が
いらっしゃれば、自分自身に合った勉強方法を信じて続けていくことが
何よりも重要だと思います。

以上、何らかのご参考になれば幸いです。

プロフィール

HAY

Author:HAY
2008年夏:社会人として仕事をしながら、クレアールの通信講座で会計士試験の勉強を開始。

2009年:短答式試験・論文式試験に一発合格することができました。

現在は大手監査法人に勤務しています。
次なる目標は公認会計士登録になります。

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