三十路からの公認会計士登録記録

中小企業診断士でもある三十路サラリーマンが、公認会計士試験に一発合格を果たしました。公認会計士登録へ向けた日々を綴ります。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

財務会計の勉強方法・参考書籍

さて、複数の方から、私の短答試験や論文試験の学習方法や参考書籍を
教えて欲しいという質問をいただきましたので、これから科目ごとに
書いていきたいと思います。

まず基本的な考え方としては、以前にも書きましたが、時間的制約がある中で
いかに効率的に学習・合格するかといったものですから、環境面・条件面が
違う方にはとっては相応しくない勉強方法かもしれません。

その場合には参考程度にしていただければと思います。

では、本日は財務会計の勉強方法・参考書籍です。

まず前提として、私は会計士試験受験の前に税理士の簿記論・財務諸表論に
合格していました(2006年)。

そのため短答式の財務会計論は免除となりましたので、短答向けに特化した
対策というものは特に行っておらず、申し訳ありませんが短答の勉強方法に
ついてはよく分かりません。

その上で、簿記の基本的な勉強方法としては、クレアールの講義を聞いて、
テキストの例題を解く。

当たり前ですが、ひたすらこの繰り返しのみを行いました。

予備校の問題集には一切手をつけず、例題レベルを完全にモノにする
ことに努めました。
クレアールの答練も一回解いたか、もしくは理論の部分だけ手をつけたと
いったところです。

計算に関しては税理士試験の計算力である程度カバーできること、計算問題を
解く(特に総合問題)作業は時間がかかって非効率だと判断したためです。

論文式試験については近年、理論の配点比率がかなり高いことが明確ですので、
時間の制約がある私にとっては理論重視の戦略は必然的なものでした。

ただ、理論重視とは言うものの、理論の勉強で特別なことはしていません。

やはりテキストをしっかり読み込み、理解する作業を繰り返しました。

予備校のテキスト以外では「スタンダードテキスト 財務会計論〈1〉基本論点編」、
「スタンダードテキスト財務会計論〈2〉応用論点編」を購入して読みました。



これらは会計処理の基本的な考え方についての記述が豊富ですので、近年の
基本的理解を問うてくる試験傾向に対応するためには良い本だと思います。

理論の具体的な勉強方法としては、講義やテキストの内容を要約し、
それを頭の中で他人に簡潔に説明できるかどうかで自分の理解度を
確認していました。

あやふやな理解では他人に説明することは難しいものであり、(頭の中で)
他人に説明することができるためには、内容やロジックについてかなり
しっかりした理解が必要となるからです。

結果として、勉強する際に背景・原因・理由などのロジックのつながりを
強く意識することになります。

要約については、実際の論文試験での解答欄はそれほど広くありませんから、
テキストなどの長い文章をそのまま書くことは稀であり、簡潔に要約する
能力が要求されます。

また、要約作業を行うと本当に重要なキーワードはその中に必ず残ります
から、最低それさえ押さえておけば、後の文言は覚えなくとも、ある程度
自分の言葉で説明できるレベルで十分だと思います。

その他では、対立する概念があるものや近年変更が行われた基準などに
ついては短答にしても論文にしても問題を作りやすく、試験での出題可能性が
高いと考えられますので、その違いを明確にすることを意識していました。

なお、会計基準や結論の背景については簡単に目を通した程度で、特に
暗記はしていません。
それらの中の重要な部分はクレアールのテキストやスタンダードテキストに
何度も出てくるわけですから。
(全く読まないのもリスクですから、目を通したといったところです)

ここまで書いているとたいした勉強をしていないように聞こえますが(笑)、
クレアールの石井先生の「公認会計士試験 論文式財務諸表論演習セレクト50題」
を購入し、読み込みました。



これは問題50問と適度な分量から構成されており、かつ解説自体も読みごたえが
あって、勉強になりました。
基準や結論の背景の暗記はしていないと言いましたが、この50問については
何度も読み込んだため、暗記に近い作業を行いました。

結果的に、キャッシュフローの範囲の問題はそのままの出題がありましたから、
買った価値はあったと思いますし、その他もよくまとまっていて覚えやすい
量なので、なかなかお勧めの書籍です。

その年の出題傾向にもよるとは思いますが、少なくとも昨年の論文式試験の
理論で問われた事項は論文受験生にとっては基本的なことがほとんどであり、
それをいかに事例に適用するか、応用するかの能力が要求されていると思います。

ですから細かい知識の暗記に傾注するのではなく、基本的な事項や
会計処理の考え方をどこまで理解できているかを追及するほうが
いいはずです。
自分では理解しているつもりでも、意外と基本的なことがよく分かっていない
ものですし。

もちろん暗記による細かい知識があって困ることはありませんから、
それを否定はしませんが、効率性は明らかに劣ると思いますし、
そもそも本質が分かっていない状況での暗記は、全く同じような問題が
出る場合を除いて、無駄な作業になる可能性が高いです。

ちなみに、先ほど簿記はテキストの例題しか解かなかったと書きましたが、
逆に例題レベルであれば計算ができるようになるだけでなく、何故その
仕訳になるかをすべて理論的に説明できるように意識していました。

簿記と財務諸表論は区分されるものではなく、表裏一体です(実際に
「財務会計」として括られています)から、効率性という意味でも、
例題レベルで実際の会計処理方法とその考え方を完全にマスターして
しまう学習法は良いと思います。

理論重視であった私は、論文試験の本番においてもまず理論問題を全て
解き、その後の残り時間で計算問題に取りかかりました。

結果的に計算については時間不足に陥り、出来は悪かったのですが、
財務会計全体での得点比率は合格水準に近いものでしたので、財務会計を
攻めではなく守りの科目と捉えていた私にとっては十分の得点比率でした
(全科目の中で、勉強時間の少なさでは一二を争う科目でした)。

なお、各科目の勉強方法をどうするか以前に、自分の中でどの科目で
攻めて、どの科目で守るかの全体戦略を明確にすることは必須です。

その戦略次第で各科目の勉強方法は大きく異なります。

財務会計を守りと捉える方には私の勉強方法も参考になるかもしれませんが、
攻めの方にとっては明らかに不十分でしょう。

個人的な感覚では、攻めの得意科目が2つあればかなり有利になると思います
ので、なるべく早い段階で自らの科目戦略を決めることが重要だと思います。

ご参考になれば幸いです。


はじめまして。
先日は、稚拙なBlogに訪問頂きありがとうございます。
財務会計の勉強法じっくり読ませていただきました。

参考にしまずは、小さな目標として「日商簿記2級」を目指し精進していきます。

訪問していただけなければ、貴重な勉強法を知る事が出来ませんでした。
ありがとうございます。
[ 2010/02/10 10:38 ] [ 編集 ]
Re: はじめまして。
>momoさん

コメント、ありがとうございます。

もう10年近く前になりますが、私も最初に簿記の勉強をした時は、やはり日商簿記3級からスタートしました。

今となれば簡単に感じる内容なのですが、当時は日商3級や日商2級の内容が難しく感じられたものです。

着実に努力を続ければ簿記の実力は必ず伸びますので、是非頑張ってください!
[ 2010/02/11 20:05 ] [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2010/02/12 19:15 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

HAY

Author:HAY
2008年夏:社会人として仕事をしながら、クレアールの通信講座で会計士試験の勉強を開始。

2009年:短答式試験・論文式試験に一発合格することができました。

現在は大手監査法人に勤務しています。
次なる目標は公認会計士登録になります。

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。