三十路からの公認会計士登録記録

中小企業診断士でもある三十路サラリーマンが、公認会計士試験に一発合格を果たしました。公認会計士登録へ向けた日々を綴ります。

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粉飾の論理

粉飾の論理」を読みました。




本書では、カネボウ事件やメディア・リンクス事件など最近の
粉飾決算事件について、ドキュメンタリータッチで書かれています。

カネボウ事件については当時、かなり世間を賑わせましたし、
その後、大手監査法人が実質的な解体に向かうきっかけとなった
非常に有名な事件です。

ただ、当時の私は公認会計士を目指していたわけでもなく、
ニュースや新聞で断片的な情報を聞いていただけでしたので、
事件の詳細な経緯については把握しておらず、本書を読んで
初めて知った事実も多かったです。

粉飾を指南したとして経営陣とともに公認会計士も逮捕された
事実から、悪意を持った会計士が積極的な粉飾指南をしていた
事件であるかのようなイメージを持っていましたが、本書を読む限り、
事件は決してそのような単純な話ではなかったのだと感じました。

そこには現実の世界における、複雑に絡み合った人間関係が
存在しています。

もちろん会社の粉飾を知りながら決算を容認していた時点で、
公認会計士として責任を追及されることは避けられないのでしょうが、
逮捕された会計士が自ら積極的な粉飾指南をしていたようにも
見えません。

会計士から会社に認められない会計処理の要件を提示した結果、
会社がそれを逆手に取って認めざるを得ない条件を揃えてきたと
いう供述などは、本当にどの会社でも起こりうる話だと思います。

また、本書にも出てくるように、企業会計には非常にグレーな部分が
多いことから、どこまでが許される処理で、どこからが法律違反に
該当する粉飾になるのか、改めてその判断の難しさを感じます。

特に最近の会計には将来情報に関する見積りの要素が増してきており、
そこには誰もが納得する完全な正解はないわけです。

今後IFRSが導入されれば、原則主義に基づく判断が要求されるわけですし、
微妙な判断は今まで以上に増加するのでしょう。

そういう意味では会計士の判断力がますます重要な世の中になってきますし、
負わなければならない責任も重くなっていくのでしょうね。


[ 2010/03/25 23:10 ] 読書 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

HAY

Author:HAY
2008年夏:社会人として仕事をしながら、クレアールの通信講座で会計士試験の勉強を開始。

2009年:短答式試験・論文式試験に一発合格することができました。

現在は大手監査法人に勤務しています。
次なる目標は公認会計士登録になります。

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