三十路からの公認会計士登録記録

中小企業診断士でもある三十路サラリーマンが、公認会計士試験に一発合格を果たしました。公認会計士登録へ向けた日々を綴ります。

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未経験・中途での経理財務職への就職について

本日は、ゆでさんからのご質問に回答させていただきます。

>はじめまして。
>12月短答に合格し、8月論文を控えているものです。
>論文後の就職活動については監査法人志望ですが、
>税理士法人や一般企業への就職活動も行う予定です。
>一般企業への就職について3点質問させてください。

>1. 
>経理・財務職に応募する場合、未経験・中途で採用されるケースはあるのでしょうか?
>1年前の短答に不合格となり就職活動することも検討していました。
>そこで、某会計系専門の転職エージェントに面談に行きましたが、
>紹介できる案件はないとのことでした。

>理由としては、
>・当時の景気状況の悪化
>・実務経験が重要な職種であること
>・ゼロから育てるなら新卒が好まれる
>などがあげられました。

>ご参考までに、私の大まかな経歴・資格等は以下の通りです。
>年齢: 28歳(男性)
>職歴: 専門商社に約3年間勤務(営業職)
>学歴: 私立大学文系卒
>資格等: 日商簿記1級,TOEIC800点台後半
>*退職後受験勉強に専念し、2年強になります。

まず前提として、私は最近の転職市場の状況や、経理・財務職の
転職事情についてはあまり詳しくないので、以下の回答は個人的な
予想の域を出ないものになることをご了承ください。

その上で回答させていただきますと、未経験・中途で経理・財務職に
採用されるケースはあると思います。

確かに理由にも挙げられているとおり、経理財務職は実務経験が非常に
重要な仕事であり、また出来るならば新卒を採りたいと考える企業が
現在の日本に多いことは事実でしょう。

しかし、一方で未経験・中途であっても、公認会計士試験に合格した
レベルの人材であれば、ある程度の年齢面のデメリットを差し引いても
採用したいと考える企業もあるはずです。

私がそう言えるのは、現在通っている実務補習所の中で、昨年(09年)に
監査法人からの内定を得ることができず、その後就職活動を続けていた
方のうち数名が、今年に入ってから一般企業に経理・財務職として
入社した事実を見ているからです。

それぞれの方の以前の経歴は詳細には分からないので、経理・財務職が
未経験であったとは断言できませんが、逆に全員が経験者であったとも
考えづらいので、ゆでさんのように社会人としての営業経験(基本スキル・マナー)
や英語力などの強みがあるのならば、一般企業からの経理職の内定も
十分可能性はあると思います。

もちろん、一般企業といっても業種・規模等様々ですから、幅広く
探していく必要はあると思いますが。

>2.
>上記と同時期ですが、別のエージェントから
>「経理職では営業職等と比べると中小企業から大企業へ進める可能性は高い」と聞きました。
>個人的には、大企業では連結決算の実務経験がなければ難しいのでは、
>という印象がありますが、実際のところ転職可能性はあるのでしょうか?
>当時エージェントの担当者に同様の質問をしましたが、
>回答が要領をえず、実例があるのかわかりませんでした。

「経理職では中小企業から大企業へ進める可能性が高い」という話は
私は初耳です。
理由はどういったものなのでしょうかね?

単純に考えると、営業職のように数値でアウトプットが出る仕事は個人の
実力を証明しやすいので、そちらの方が中小から大企業への転職は容易に
思えます。

私の社会人生活の中でも営業職で大手に転職した知り合いは結構います。
(各社が業容を拡大しようとしていた好景気の時期であったという理由も
大きいのかもしれませんが)。

ただ、「大企業への転職には連結決算の実務経験がなければ難しい」とは
言い切れないと思います。

もちろん経験が有ったほうが転職確率が高まるのは確かでしょうが、
大企業の経理・財務職の全員が連結決算に関わっているわけではありません。

大企業がその時点で欲している分野の専門家であれば(例えば税務や
会計システム構築など)、転職可能性は出てくるのではないでしょうか。

ちなみに、最近の日本企業では事業拡大のための海外進出は不可避と
なってきていますので、たとえ中小企業であっても海外に販売子会社や
製造子会社を持っているケースは意外と多く、中小企業の経理でも
会社によっては連結決算の経験を積むことは可能だと思います。

有能な人材が揃っている大手企業で部分的な仕事をするよりも、
相対的に人材不足な中小企業で連結決算の責任者として活躍した方が
実力の伸びは大きいとも考えられますね。


>3.
>漠然とした質問で恐縮ですが、
>HAYさんでしたら、未経験・中途であってもどんな人材なら採用してもいいと思われますか?
>ご意見をお聞かせください。

私の個人的な意見はあまり参考にはならないと思いますが、一応
書かせていただきます(笑)。

まず、私は日本の新卒至上主義には全く興味がありません。

ですから、未経験・中途であってもゆでさんのように20歳代なら
全く問題になりません。

その上で、私が未経験・中途でも採用したいと思えるのは、実際に就職して、
毎日仕事をするようになってからも日々向上心を持ち続け、継続して
自己啓発ができる方ですね。

私自身、大学を出て一般企業に就職した際には簿記のボの字も知らず、
簿記3級から勉強を開始した人間です。
そんな人間であっても、目標を高く置いて日々努力を続ければ、
仕事をしながら公認会計士試験に受かることができるわけです。

逆に、当時入社した会社で入社時には私よりも会計知識を持っていた
同期は、入社後それほど勉強をしていなかったため、いつの間にか
知識・経験ともに私が逆転していました。

特に経理業務に関しては、ここ最近の会計基準の変化速度が非常に早く、
過去の知識はどんどん陳腐化していきます。

今後、IFRSが本格導入されれば、この流れはさらに加速していくことでしょう。

そういった時代において重要なことは、現時点で経理の知識や経験があるか
ないかよりも、押し寄せてくる変化に対応可能な行動特性を持った人間なのか
どうかだと思います。

仕事をしながら上手く時間を作り、その時間を使って継続した自己啓発が
できる意識の高い社会人は、私が見る限り世の中にはそれほど多くは
いないと思います。

ですから、行動面・性格面でそういった要素を持っている方がいれば、
未経験・中途であっても将来への期待値込みで採用したいと思えますね。

将来、中途半端な経験者を追い越す可能性がありますから。


以上、回答が何らかの参考になれば幸いです。

まずは論文試験の合格に向けて頑張ってください!


[ 2010/06/20 22:14 ] 公認会計士試験 | TB(0) | CM(2)
>仕事をしながら上手く時間を作り、その時間を使って継続した自己啓発ができる意識の高い社会人は、私が見る限り世の中にはそれほど多くはいないと思います。

↑私は2年間の休職期間があります。
Amazonでもビジネス本が人気だったりしますが…
正直、同意見です。
ただ、必死に時間を作り自己啓発をしている人もいます。

中途採用の1次面談でも「自己啓発」は出てくるワードとして多いですが、突っ込めば「嘘」もわかる。

世の中安定志向に移っていますが、忘れて欲しくはないですね。
[ 2010/06/21 05:22 ] [ 編集 ]
お礼と質問
お返事が遅くなり失礼致しました。
丁寧なご回答ありがとうございます。
とても嬉しく思いました。

私にとっては、はじめての転職ですので、迷う所が多々あります。
不安も大きいですが、まず目の前の論文式試験に尽力したいと思います。


>>1
>私がそう言えるのは、現在通っている実務補習所の中で、昨年(09年)に
>監査法人からの内定を得ることができず、その後就職活動を続けていた
>方のうち数名が、今年に入ってから一般企業に経理・財務職として
>入社した事実を見ているからです。

試験制度に関する懇談会の資料を見ると、
一般企業へ就職活動して内定を得た人の比率
はかなり低いものでした。
補修所の参加に関しては、一般企業側も理解があるということなのでしょうか。
その方々の補修所への参加率はいかがでしょうか?

また、経理・財務職への就職を検討するにあたって、
参考になる情報源(書籍等)はございますか?
就職関連の書籍は、就職一般か業界別に書かれたものが殆どで、
書店を見ても、職種別に書かれた良いものがありません。
やはり、公認会計士協会の職業紹介所やエージェントを活用
するのが一番でしょうか(協会の職業紹介所は行く予定です)。


>>2
>「経理職では中小企業から大企業へ進める可能性が高い」という話は
>私は初耳です。
>理由はどういったものなのでしょうかね?

>単純に考えると、営業職のように数値でアウトプットが出る仕事は個人の
>実力を証明しやすいので、そちらの方が中小から大企業への転職は容易に
>思えます。

担当者の方の説明は、
「目安として3年以上の実務経験があり、
かつ知識・スキルを証明できる資格があれば、
企業規模に関わらずチャンスがある。」
といった内容だったように記憶しています。
「資格」とは会計士・税理士・日商簿記1級などを指すようです。

HAYさんの仰る通り、数字でアウトプットが出る営業職では、
成果をアピールし易いと思います。
しかし、私の前職の営業スタイルはルートセールスだったので、
(必ずしもそうではありませんが)数値は担当案件の規模でしかなく、
スキルの証明が難しい面があります。
その点、経理職では実務経験と資格があれば証明はし易そうにも思えました。


>有能な人材が揃っている大手企業で部分的な仕事をするよりも、
>相対的に人材不足な中小企業で連結決算の責任者として活躍した方が
>実力の伸びは大きいとも考えられますね。

この点については、考えが整理されていません。
経験が積める職場で実力を伸ばせることは望ましいと思います。
一方で、大手か中小出身というだけで、
(一般企業・監査法人に共通して)評価にかなり差があることも実感します。
HAYさんは規模(知名度)についてどのように考えて、就職されましたか?
また、実際に働かれてお考えは変わりましたか?

もっとも採用されればの話ですし、大手を目指さない理由もありません。
何を重視するかを自分の中で明確にしておきたいと思い、質問させていただきました。



>>3
貴重なご意見をありがとうございました。
私も前職では個人的に簿記2級を取得しましたが、
働きながらの勉強は難しいと思いました。
意志だけでなく、計画性・効率性が非常に重要だと実感します。
その中、簿財・会計士に合格されるHAYさんは素晴らしいです。
論文向けの勉強方法は今後とも参考にさせていただきます。


>>momoさん
ご意見ありがとうございます。
働き始めると、気が付けば仕事以外何もしていない、
ということがないよう、肝に銘じます。
[ 2010/06/24 09:41 ] [ 編集 ]
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プロフィール

HAY

Author:HAY
2008年夏:社会人として仕事をしながら、クレアールの通信講座で会計士試験の勉強を開始。

2009年:短答式試験・論文式試験に一発合格することができました。

現在は大手監査法人に勤務しています。
次なる目標は公認会計士登録になります。

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