三十路からの公認会計士登録記録

中小企業診断士でもある三十路サラリーマンが、公認会計士試験に一発合格を果たしました。公認会計士登録へ向けた日々を綴ります。

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企業法の勉強方法・参考書籍

本日は論文試験での得点率61.2と、まさかの高得点となった企業法の
勉強方法・参考書籍です。

企業法に関しては、IPOに関係した仕事をしていると会社法は実務に
おいても関連してくる法律ですので、勉強開始時点である程度なじみが
あったという強みはありました。

ただ、企業法の勉強方法としては、基本的にはクレアールのDVD講義を
聞いて、テキストを何度も読み込むというもので、特段変わったことも
していません。

クレアール以外の参考書籍としては、仕事上必要ということもあり、
既に伊藤真先生の「会社法 第2版 (伊藤真試験対策講座 9)」を持って
いたため、これを何度も読むことで会社法の理解を深めました。



また、会計士試験を受験するにあたり、同じく伊藤真先生の条文集
「会社法 第2版 (伊藤真の条文シリーズ3)」を購入し、活用しました。



実際、私の職場でもこの二冊の所有率は比較的高く、机に置いている
人をよく見かけますので、多くの人に支持されている書籍なのだと
思います。

なお、購入した条文集は重要な条文については確認していましたが、
勉強していて該当条文が出てくるたびに条文集を引いて確認する
ようなことはしていませんでした。

テキストに出てきた内容については必ず条文集を引いて確認したほうが
実力が伸びる、という声もあるようですが、個人的には勉強の効率性を
考えるとあまり賛成はできません。

企業法は短答では短答特有の細かい問題が出題されるので、短答対策が
必要となる科目です。

短答対策としては、細かな引っ掛けなどのパターンを掴む意味でも、
より多くの問題に取り組むことが有効です。

私はクレアールの短答答練以外では、「企業法早まくり肢別問題集」と
「公認会計士試験 短答式企業法―理論科目集中トレーニング」を購入して
これを何度も何度も回しました。




特に「企業法早まくり肢別問題集」はお勧めの問題集です。

短答試験については、クレアールのテキスト・答練と上記2冊をこなす
ことで十分対応が可能でした。

ただ、短答対策で問題を解く際の注意点としては、単に○か×かだけで
終わりにしないことです。

ここは非常に重要です。

論文試験では、限られた解答欄の中で、各条文の趣旨を一言書けるか
どうかが重要になってきます。

ですので、条文ベースの短答問題を解く際に、それぞれの条文の趣旨や
○、×となる理由・背景についても必ず考えておくと、結果として
論文の実力も大きく伸びます。

去年の論文試験の第二問のような問題には特に有効でしょう。

例えば、「大会社には会計監査人の設置が必要である」・・・答えは○。

これについては、大会社では債権者が多数存在し利害関係者が多いこと
から、正確な情報開示のために会計監査人による監査が必要である、
という理由があります。

こういった理由を考えずに、大会社=会計監査人が必要、という知識の
詰め込みトレーニングだけを行うと、ロジックを理解していないため、
その後の知識の忘却の可能性も高くなってしまいますし、論文試験で
その趣旨を聞かれたときに記述することもできません。

ですから、記憶の定着のためにも、論文試験のためにも、条文の趣旨や
制定理由を常に考えながら問題を解くことが必要です。

つまり、短答対策が必要な科目と言いながらも、決して短答と論文で
基本的な勉強方法が異なるわけではないということです。

適切な短答対策トレーニングを行えば、それがそのまま論文の
実力アップにつながっていくはずです。

ちなみに、上述した伊藤先生の条文集の良いところは、各条文の趣旨が
詳細に書かれていることであり、その点で私は非常に重宝しました。

何もこの条文集に限りませんが、利用する条文集は趣旨などの記述が
深いものをお薦めします。
(条文の文言だけ確認する作業にはそれほど意味はないはずです)

また、私の論文試験対策としては、上記の短答対策の勉強法をベースに、
テキストに載っていた典型論点を覚えていきました。

ただ、結果として時間の制約もあり、最終的に全てを暗記しきれません
でしたので、典型論点だった去年の第一問ですら満足な記述ができません
でした(201条の条文ミスや結論ミス、その他記載漏れ)。

それでも第一問の得点率は平均以上でしたので、要するに企業法は他の
受験生も相当苦手としている科目なのでしょう。

そういう意味では、企業法を攻めの科目と位置づけ、時間をかけて
典型論点をしっかり覚えておけば(そして典型論点が出題されれば)、
この科目でかなりアドバンテージを取れると思います。

なお、今だから言えますが、勉強時間の制約があったため、私は
論文答練や模試の問題を実際に答案用紙に書く練習は一切していません
でした(問題を見て、頭の中で解答を考えることはしていましたが)。

つまり、私は論文試験当日に初めて企業法の解答文章を用紙に
書いたことになります。

そういう経緯があり、かつ典型論点の不出来もあったことから
足切りに怯えていたわけですが、まさかのA判定だったわけです。

私の経験をもって、時間のある受験生に対して答案作成の練習を
しないことを勧めるなどということは一切しませんが、少なくとも
実際に文章を書く練習をしないと合格できない、ということは
ないわけです。

つまり、先ほどの条文集の引き方にしても、答案作成練習の有無に
しても、一般的に勧められている勉強方法でなくとも十分合格水準に
いけることは確かです。

具体的なアドバイスにはなりませんが、正しい勉強方法というものは
人それぞれですから、もし自分自身の勉強方法が予備校の講師の意見や
標準的な勉強方法と異なっていることについて迷いを持っている方が
いらっしゃれば、自分自身に合った勉強方法を信じて続けていくことが
何よりも重要だと思います。

以上、何らかのご参考になれば幸いです。

監査論の勉強方法・参考書籍

本日は監査論の勉強方法・参考書籍です。

一般によく言われていることですが、監査論は企業活動や監査の
現場イメージを想像して勉強することがとにかく重要です。

それが無いと、勉強=イメージが湧かない用語の単純な丸暗記作業に
なってしまいますし、それでは応用力が試される試験本番(特に論文試験)
において高得点は望めないでしょう。

私は監査論が比較的得意科目だったのですが(論文試験での得点率57.75)、
それは過去に経理などの実務経験がそれなりにあったことが大きいです。

そういう意味では、社会人経験のある受験生にとってはそれだけで
アドバンテージとなるはずです。

一方、社会人経験の無い方はどうイメージすればいいかとなりますが、
これは正直なところアドバイスが難しいです。

なぜなら、自分が学生の頃にそれをイメージしろと言われても、まず
無理だったことが分かりますから。
経験が全く無い世界のイメージは基本的に無理です。

その中であえて出来ることといえば、例えばファーストフードやコンビニ
など組織で動くアルバイトの経験があれば、そこには必ず内部統制が
存在するでしょうから、そういった仕事現場のイメージを使うことくらい
でしょうか。

では、実際の現場イメージの想像が難しい場合に何が重要になるかと
いうと、それは「監査論」という学問の全体イメージを早期に掴んで
しまうことだと思います。

イメージがしづらい、よく分からない科目であればあるほど、全体像の
理解の重要性が増してきます。

そして、全体像を早期に掴むためには、学習開始後、早い段階で総論を
把握し、それから各論に入っていく必要があります。

この点、予備校の授業は(少なくとも私が受講していたクレアールでは)
項目ごとに詳細な解説をしながら進んでいきますので、一通り授業が
終わって監査論の全体像を理解するまでに非常に時間がかかります。

ですので、予備校の授業とは別に、早い段階で市販の基本書を数冊
読んでしまう勉強方法は有効だと思います。

私はそのために「公認会計士試験科目別短答式対策 監査論の要点整理」
を読みました。




もちろんこれも良書だったのですが、後から本屋で見た感じでは、
「スタンダードテキスト監査論」もなかなか分かりやすい良書だと
感じました。




それ以外にも監査論に関する基本書・参考書は多数あると思いますし、
どれを選んでも大差はないと思います。

これらの基本書で監査論という科目の全体感を掴んでから各論に
入ると、早い段階から個別の理解が進むと思います。

なお、私は勉強開始直後に、上記の基本書だけでなく、論文試験用の
問題集にも目を通しました。

使用したのは「公認会計士試験 論文式 監査論 演習セレクト50題」です。




上記書籍は問題50問と解答が簡潔にまとめられているのですが、
このような本によって問題例を先に見ておくことで、ゴールとなる
論文試験においてどのような論点・問題があり、そこでどのような
解答が求められるのかが把握できます。

勉強の最初の段階で最終的なアウトプット・イメージを把握しているか
どうかで、その後に聞く講義の理解度も変わってきますし、項目ごとの
重要度の違いもその都度分かるため、メリハリを付けて講義を聴く
ことができるようになります。

仮にそれがないと、一周目の講義をなんとなく聞き流すことになりかねず、
効率性の点からは非常に非効率といえます。

ちなみに、私は上記問題集は学習初期にも使いましたし、論文試験
直前の短時間での復習にも使いましたので、受験勉強期間にわたって
重宝していました。


暗記については、私は監査論の学習を通じて基本的に丸暗記はあまり
していませんが、監査基準についてはある程度力を入れて何度も
読みました。

論文試験においても使用するであろう、最低限覚えなければならない
用語の定義や考え方があるからです。

ただし、短答にしても論文にしても、監査論は決して暗記科目ではなく、
問題文を見てから思考して回答する科目だと思っていますので、
必要以上に暗記に走る必要はないと思います。
(論文ではまず聞かれないような短答特有の細かい知識だけは短答直前に
詰め込みましたが、それほどたいした量ではなかったです。)

上記理由から、私は委員会報告には一度目を通した程度で、
細かい部分の暗記はしていません。

ただ、論文試験本番では委員会報告などが載っている基準集が与えられる
のですが、私は本番では意外とこれを活用しました。

昨年の試験では、第1問のGCに関する問題は基準集の文言を使用して
解答を作成したところも結構ありましたし、それ以外でも何かヒントは
ないか、パラパラめくっていました。

なお、試験当日の印象としては、基準集をそれほど活用していない
受験生もいたように思います。相対的には、私は会場の中では基準集を
見ていた時間がかなり長いほうだったように感じます。

細かい部分の確認や参考にしたい場合にすぐに使えると便利ですので、
事前に入手して、おおよその記載場所が分かるようにしておくことは
有効だと思います。


監査論は勉強する全ての項目が繋がっているといっても過言ではない
科目なので、今、自分が勉強しているのは全体の中のどの場所なのかを
常に意識し体系的な整理を行うこと、そして科目内での横の繋がりを
意識して勉強することが重要なのではないでしょうか。

更に言うと、昨年の試験でも「子会社株式の評価減は連結では相殺される」
という財務会計の知識を前提として解答する問題がありましたから、
主に財務会計を中心とした他の科目との相関も意識できればなおいいと
思います。
(実際にはそこまで意識しながらの勉強はなかなか難しいとは思いますが)。

以上、何らかのご参考になれば幸いです。


プロフィール

HAY

Author:HAY
2008年夏:社会人として仕事をしながら、クレアールの通信講座で会計士試験の勉強を開始。

2009年:短答式試験・論文式試験に一発合格することができました。

現在は大手監査法人に勤務しています。
次なる目標は公認会計士登録になります。

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